伊仏個人旅行 92「ランプレドット」
大聖堂、鐘楼と見学した後は、ランチを手に入れるため街を歩く。
共和国広場から通りを南下、【Mercato Nuovo / 新市場】の片隅に【Fontana del Porcellino / 子豚】
子豚というか、猪の銅像だ。
この豚の鼻を撫でるとまたフィレンツェに戻って来れるというおまじない。ローマ【トレヴィの泉】のコイン投げや、ミラノ【ガレリア・ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世】の牛モザイク踵回転なんかと同じ。
さらに、舌の上にコインを置いて、そのコインが滑り落ちて下の格子に入ると“倍率ドン!”ということです。
鼻を撫でに来てる人は多かったですけど、コイン投入をやっている人はほとんどいなかった。それどころか、コインを入れようと何度も必死に挑戦している自分のことを“何やってるの?”といった感じで見てる人が多かった。
コイン投入に満足した所で横を見ると「おっ!」
教えてもらっていた場所とは違うけど、目的の物が売っている屋台を見つけた。
lampredottoのpaninoを売っている屋台。
ランプレドットとはフィレンツェの伝統料理で、簡単に書くと牛もつを煮込んだもの。パニーノとはパンに具材を挟んだハンバーガーのようなサンドイッチのようなもの。
つまり、この露店で売っているのはパンに牛もつ煮込みを挟んだものだ。
旅行者より地元の人が立ち食いしてる感じだった。
さっそく注文。
ビールはイタリア語で注文したらちゃんと通じて嬉しかった。"una birra per favore!"
それまで"ciao!"と"grazie"以外は全部英語で通して来たからね。
パニーノ(3ユーロ)とビール(2ユーロ)
お値段も手頃です。
これは美味い!!
B級グルメ好きにはたまらない一品。二個食べました。
さてこれからどうしよう。15時過ぎの列車でミラノの方へ戻る予定にしていたので、美術館の見学は時間的に無理と判断した。とりあえず街歩き。
路上にお絵かきをしている人達。
書いてる人は日本語を話してた。
路地にある小さな教会を見学したけど"NO PHOTO!"と怒られたので写真は無い。
うろうろしていると良い香り。フルーツ屋さんだった。
色鮮やかで、果実臭の漂う店の前に立っているだけで満足できた。
歩きながら食後のジェラートを食べようとドゥオーモ広場近くにあるジェラテリアに入る。いつもはカップを選択して"questo! questo!"と2種盛ってもらう。店員が最後に勝手にふりかけみたいなのを掛け、9ユーロの請求が来た。
「なぬ!」
高すぎるだろ。文句を言ったらイタリア語で何か言い返して来ていたけど理解出来ず。
「そんな注文しとらんわ!」と受け取らず店を出た。
懲りずにまたドゥオーモ広場に面したジェラテリアに入る。先客が何人か普通に出て来てたので大丈夫だろう。
いつもはカップなのに、ここではなぜかコーン選択してしまった。こちらでも2種類選んで盛ってもらう。この店では最後に勝手にワッフルを乗せ手渡された。請求が10ユーロ。
「なぬ!またかよ。」
壁のメニュー表を見たら大盛りワッフル乗せは確かに10ユーロと書かれてる。ぼったくりではないが・・・
「注文と違うぞ!」と言ったら横を向いたまま無視して隣にいる店員と会話している。受け取ってしまった以上、さっきの店の様に出て行く事は出来ない。諦めて10ユーロ払った。
さらに、お釣りを返さない店員。空いてる片方の手でカウンターを“バン!”と叩いたら、不機嫌そうな顔で釣りを渡して来た。
後で調べたらフィレンツェのジェラート屋のぼったくりは有名な話だったようで・・・
後から気が付いたことだけど、それまで利用してきたジェラート屋は全て先に精算をした後に味を選ぶようになっていた。フィレンツェで入った店は二軒とも先に選ばせて最後に会計だった。先払いではないジェラート屋には要注意!!
「ぼられた!」と訴えればこの店を潰してくれるかな?そして「またイタリアに来てね」と招待券でも送ってくれるかな?ローマで起きた事件の様に。
しかしこのジェラート、美味しくない。気分的なものを省いても美味しくない。今回旅行中に食べたジェラートの中で一番美味しくない。写真では分からないと思うけど、コーン(大)の山盛り仕様。半分程食べた所で苦痛になり始め、交差点にあるごみ箱に投げ込んだ。6ユーロは捨てたな。
気分が悪くなったところで最後にもう一度あの場所へ行こうと駅前のバス停へ向かう。
つづく・・・
2011.05.21 (Sat) | Comments(0) | トラベル > イタリア | Edit | ▲