夜景をバックに車の撮影
以下の2枚の写真(説明素材なので拡大表示はしません)何が違うでしょう?またどちらの写真がよく撮れてると思いますか?
普段なら「空が暗い」それだけでボツにする写真ですけど、今回は説明用にあえて使用しています。
違いは単純にテールライトの写り方。マニュアル撮影しているので露出値は2枚とも全く同じです。左は飛び気味、右はちょうど良い。同じ露出でなぜこの様な違いがでるのでしょう?
以前「紅葉:鎮国寺」の最後に少し書いた
最近一部で夜景撮影が流行っている?ようなので、ライトを点灯させて撮影しても、滲まないような撮影方法を”そのうち”伝授しましょう。体力を付けておいてください(謎)
素材の準備が出来たので伝授しようかと思います。
それにしても言い出してから2ヶ月ですか・・・(笑)
夜景やイルミネーションをバックに車の撮影をする場合、車のライトを点灯させて撮影する場合が多いと思います。特にスカイラインの場合は◎◎を前に出したいですからね。
すると左側の写真のようにライトが明るすぎたり、周りが滲んで写る場合があると思います。そうならないように露出を抑えてしまうと、今度は背後の夜景が暗くなってしまいます。Gマガのプロカメラマンですら左側、なってしまうのです。これを防止するにはどうしたらよいのでしょう。
カメラを趣味(コレクションじゃなくて撮影のほうだからね(笑)にして、それなりに知識を付けてる人ならば、ライトのみをスポット測光すると、飛んだり滲む理由がすぐにわかると思います。だったらライトのみその測光値に近づけてあげればいいのではないか、というのが最初に私の中に出て来た発想。
手っ取り早いのは完全に暗くなる前、まだ空に少し明るさが残っている時間帯(いわゆるトワイライトタイム)にアンダー露出で撮影すると、ライトのみでなく全体的に綺麗な絵になります。
しかしそうはいかない場合、空が完全に暗くなって露出を長めにしなければいけない場合に滲みを抑えるには、
・運転席側の窓を開けて、最初はライトを消しておく
・シャッターボタンを押す
・セルフタイマーカウント中に車の所へ行く
・シャッターがきれたら窓から手を入れ一瞬だけライトをつける
すると右側の写真。ただそれだけ。
一工夫、一手間でぐいっと良い写真が出来上がります。
恐らく多くの人は「オート」もしくは「夜景モード」でカメラ任せ、シャッター押すだけで撮影していると思います。オートタイプのカメラの中には自動的に感度を上げてシャッタースピード(以下SS)を短くして撮影する機種もある・・・のかな?。その場合は露光途中にライトのON-OFFをするのは難しいかもしれない。出来ればマニュアル撮影を推薦します。デジタルならモニターでプレビューしながら、お気に入りの写り具合まで露出を変更して何枚も撮ってみれば良いだけですから。
上記の方法で、運転席も写り込むような車の構図で撮影する場合、運転席横にいると自分も写ってしまいます。その場合は助手に潜んでおいてもらい、合図を送ってライトを点灯して貰う。
助手が雇えない私のような人の場合は、絞り込んでSSを長目にし、シャッターが開くと同時に車目掛けて突進!ライトをON-OFFしてフレームアウト(笑)
そんなことしたら自分が写り込むと心配したあなた!試してご覧なさい。写らないから。ただ、何も知らない人が見ると、ものすごく奇妙な行動なだけに、飛んでくる視線が気になりますけど。
たかが写真、されど写真。
普段一人でこんなことしながら撮影してるわけですよ・・・(-。-;
説明が下手なんで、理解出来ない部分はコメント欄に遠慮無く質問を書き込んでください。
2007.02.11 (Sun) | Comments(2) | カメラ・写真 | Edit | ▲