パリ経由イタリアの旅 51「ヴェルナッツァの夜景」
チンクエ・テッレ (Cinque Terre)、北から二番目の集落『ヴェルナッツァ (Vernazza)』
夜景撮影に向けてスタンバイ。
部屋に戻り三脚をピックアップ。
お気に入りのバールでフォカッチャとビールを購入して夜景スポットへ向かう。
前回は大変な思いをしてモンテロッソ (Monterosso al Mare)へのトレッキングコースから撮影した【イタリア旅行 2015 -91「チンクエ・テッレ:ヴェルナッツァの夜景」】。今回は別アングルで、コルニリア (Cornigria)へのトレッキングコースから撮影する。
場所、構図、立ち位置、全て頭に入っている。その場所は集落を見下ろせ、夕日を眺めるスポットでもある。
スペースとして三脚を立てるなら一人分しかない。到着すると、先客がいた。
経験上、海外では夕陽を目的として、日が沈むと去って行く人が多い。それを期待してひとまず違う構図でカメラをセットする。
「ちょっと!広角で撮ってるからそこまで入るんだよ。下がってくれないかな。」と先客に突っ込まれる。「少し上った所にレストランがあって、その上からも同じように見えるから、そこへ行ったら?」なんて余計なアドバイス付き。
確かに上にも見える場所はある。だけど被りが多くなり、結局この場所が一番なんだ。眺めるだけなら、おっさんの邪魔にならない場所まで下がっても問題はない。実際他のギャラリーはそこまで下がって座り込んでる。眺めるけど、撮影もする私はそこまで下がれない。
不機嫌顔のオヤジを横目に、ギリギリのポジションにセット。被りを減らすため、普通はしないような三脚のセッティング。この瞬間、重くて邪魔でも大型三脚持って来て良かったと思う。
日は沈んだ。
一般ギャラリーは全員去った。
意地なのか、嫌がらせか、オヤジは立ち去る気配なし。オヤジからしてみれば、私が意地になってると感じるのか。私は初めから夜景撮影が目的なのだから帰るわけがない。
街明かりが灯り始める。
そして雨雲が近付いて来る。
オヤジが雨雲を指差し「雨が降るぜ!」と言う。そう言えば私が諦めると思ったのだろう。そして雨降り出す。オヤジはドタバタと撤収開始。私はレインカバーを掛けてオヤジのいた場所に入り込む。オヤジは"Good Luck!"と捨て台詞を吐いて去って行った。
どういうわけだか、岬の先端に立つ『ドリア城 (Castello Doria)』の照明が灯らない。
先に書いてしまうと、次の日も同じ場所から撮影した。本来なら次の日は、前回ガス多めだった【イタリア旅行 2015 -96「チンクエ・テッレ:リオマッジョーレの夜景」】ということでリオマッジョーレの撮影をするはずだった。おやじ、雨、ドリア城の照明、納得行かない部分が多かったので再挑戦。しかしドリア城の照明は次の日も灯らず。リオマッジョーレ行けば良かったと後悔をした。
つづく・・・
2016.10.09 (Sun) | Comments(0) | トラベル > イタリア | Edit | ▲