パリ経由イタリアの旅 25「チェルヴィニアのアイベックス」
モンテチェルヴィーノ (Monte Cervino)=マッターホルン (Matterhorn)トレッキングコース途中の礼拝堂付近で雲の切れを待つ。
何度も切れ間は流れてくるものの、チェルヴィーノ手前まで来ると、結局ガスに覆われてしまう。
耐えて待つ・・・
気温はマイナスなのに、あまり寒さを感じないのは不思議だ。
眼下のスキーコース眺めながら待つ。こんなコースを一度滑ってみたい。
空とスキーコースを眺めながら待つ。
じっとしながら待つのも暇なので付近を散策し始めた。
雪の解けた部分からは植物が芽吹き始めていた。
さらにハイキングコースを登って行く。
だんだん人の歩いた跡も無くなる。
滑らぬよう用心しながら雪の上を歩く。
遠方に何か動くものを発見!
望遠で撮影し、プレビューを拡大して確認。
200mmでこれだ。肉眼でどれだけ小さく見えていたか。
必死に撮影している私に気が付いた友人が「トモさーん、何やってんの?」と言いながらやって来た。
「なんかおるね」「何が?」「知らないけど動物」
彼曰く「スタンベッコ (stambecco)」
なんだそれ?
その場で調べると「アルプスアイベックス (ibex)」というヤギの一種。アルプス山脈に生息する珍しい動物らしい。
「マルモッタ (Marmotta)」に続き、写真を撮りたい友人は気付かれないように近付いて行ってる。さっきからチラチラとこちらを見てるから、気付かれてると思うけど(笑
隠れる場所のない雪原を突っ切ってるわけだし丸見えだよ。
「襲われることはないけど逃げ足速い」らしい。
最終的には20m位の距離まで近付いた。逃げない。
動画でも撮ってみた。
ある程度撮影したところで音を立てたり叫んだりしてみたけど逃げる気配なし。全く相手にされておらず。
何時間粘ったのか、ガスが広がり雪が降りだしたところで下山。
集落へ戻って来た。シエスタに入っていて到着時以上に人の姿が無い。
お店なんて一軒も開いておらず。
何も買えないウインドーショッピング。
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店先に貼ってあったポスター。晴れていればこのように見える。
「これを撮って誤魔化しちゃおうか?」なんて言ってたら、後ろを歩いてた老夫婦が笑いながら通過していった。
観光に5月はまだ早かったようだ。
つづく・・・
2016.08.14 (Sun) | Comments(0) | トラベル > イタリア | Edit | ▲