パリ経由イタリアの旅 23「ブレイユ=チェルヴィニア」
イタリア北西部ヴァッレ・ダオスタ (Valle d'Aosta)
『ブレイユ=チェルヴィニア (Breuil-Cervinia)』
恐らく、多くの人が「どこ?」なリアクションでしょう。
ダオスタ州の州都アオスタ (Aosta)であれば、イタリア好きな人なら知っているのでしょうが、そこでさえ日本での知名度は低いのではないかと。簡単に書くと、スキーリゾート地であり、モンテチェルヴィーノの登山口となる集落がこのチェルヴィニアです。
と書いても、まだ「ああ!」と言う人は少ないだろうなあ。
イタリアの話題なのでイタリア名で書いてますが、
モンテチェルヴィーノ (Monte Cervino)=マッターホルン (Matterhorn)
と書けば分かってもらえるのだろうか。
イタリアとスイスの国境にある山なのに、なぜドイツ語での呼び名が有名なんだ?という疑問はある。
関連して、聞いた話もついでに書いておく。
この辺ではイタリア語の他にフランス語も公用語として使われている。ですからフランス語の地名も多い。例えば、チェルヴィニア(Cervinia)がイタリア語で、ブレイユ(Breuil)がフランス語。なので呼び名に=の記号が入って「ブレイユ=チェルヴィニア」となっている。
また、東へ向かって走って来た高速道路を降り、方向転換してチェルヴィニアへと道を北上しますが、その進路を変える街の名前は「シャティヨン (Châtillon)」という。
私が最初にこの場所を知ったのは、随分昔に見たNHKのTV番組「世界ふれあい街歩き」だったと思う。番組で取り上げていたのは「アオスタ」でしたか。ロープウェイで山に登れ、目の前にモンテローザやチェルヴィーノが見渡せると。それを見た瞬間に「行く!」とリストに書き加えた。
それから何年経っただろうか、やっと到着だ。
リストに入れた「アオスタ」ではなく「チェルヴィニア」に来た。それは、観光用ロープウェイの運行が6月下旬からだから。ゴールデンウィークの5月に行っても登れない。ならば下から眺める「チェルヴィニア」にとなったわけだ。
↓集落の中心?入口?広場。晴れていればこの背後にチェルヴィーノの頂きが見えるはずなんですが、ガスに覆われている。この場所で標高が2000m程。
人が住み着いてというより、リゾート開発で出来た集落のように感じます。どういう歴史があるのかは知りません。スキーやトレッキングに来た人達はここを起点に動くのでしょう。
↓メインストリート。ホテルやレストラン、商店が沢山並んでいる。
まだシーズン突入してないせいだろうか、閑散としている。
集落を脇に抜けると雪解け水の流れる川。冷たいだろうな。
この時、気温は-7度でしたか。実際に計ったのではなく気象情報サイトにそう表示されていた。
すぐ横からスキーコースへのリフト乗り場。
ロープウェイ動いてなくても、スキー用リフトは運行している。これで上へ行けるのでは?
天気とリフトの運行情報をボードで確認できる。
よく見ると日本語も。
ここからリフトを乗り継いでスイス側に降りればツェルマット(Zermatt)に行けるらしい。
ガス被っているので上へ行っても真っ白だろうなと。
どうしようかなと考え・・・
歩いて登ることにした。
トレッキングコースを登る。
道は舗装路からすぐにダートコースへ。
登っている間にガスが流れてくれと願いながら上を目指す。
つづく・・・
2016.08.12 (Fri) | Comments(0) | トラベル > イタリア | Edit | ▲