佐世保ドライブ 12「針尾無線塔」
伊ノ浦郷から眺めた針尾無線塔の袂へ向かう。
これは煙突ではありません。この3本の塔をワイヤーで繋ぎ、そこから電波を発していた。大正時代に建てられた無線塔です。「ニイタカヤマノボレ一二〇八」を送信した電波塔と言われていますが、真珠湾攻撃の司令はここから発されたものではないということだ。
国道202号線を走っていると案内板が出ています。
みかん畑の間を抜けて細い路地へ入って少々走ると到着。
平成25年3月6日に国重要文化財(建造物)へ指定されたのを機に、施設の見学が可能になりました。見学時間は【9時00分~12時00分】【13時00分~16時00分】。詳細は「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設の見学について」で御確認を。
駐車場は山林を切り開いただけのような場所。この時、公開開始から間もないし、工事も行っていたことを考えると、今後綺麗に整備されるのかもしれません。
車でカメラの準備をしていたら、ボランティアガイドの方が寄ってきて「見学ですか?」と。案内され付いて行く。
かつての油庫が受付事務所として使われている。
ガイドを受けるか聞かれる。ゆっくり見学したかったので一人で電波塔へ向かう。
入口フェンスに説明パネルが何枚か貼り付けられている。地図を撮影するのが目的だったので、説明文は思い切り切れている。
公開になっているのは3号塔。1号・2号・3号の順に建てられたので、一番新しい塔(といっても1922年完成)。
目の前まで行くと、でかい!
人でもいればスケール感が伝わるだろうけど、誰もいない。
近くから見上げてみる。
かれこれ100年近く経っている鉄筋コンクリート造がなんでこんなに綺麗なんだ?
佐賀から運んだ川砂を使用しているのも影響してるでしょう、とは後に受けたガイドさんの説明。
中へ入ってみる。鉄製扉を開ける時の“ギギギギィ~”という音が内部に響く。外は暑いが、中はひんやり。
中で音を発した時のリバーブ音が面白くて、手を叩いたり声を出したり暫く遊ぶ。気が付くと外にガイドさんが来ていて「あ、恥ずかし」。
中へ入ると目の前にはワイヤーの巻上機。
上へは梯子で上る(見学者は上れない)。航空障害灯の点検で今でも使われているそうな。塔は円錐型なので、壁を背にして上るそうな。3号塔の高さは137m。梯子で上るのはかなりの体力がいるだろうな。
上を見上げると吹き抜けになっている。煙突ではないので、ちゃんと天井があり、点検口から屋上へ出るそうな。
梯子の途中に橋のようなものが架けられている。
外からみると、中間部に何やらある。
ここへ出られるのだろう。
これは何?
ガイドさんは知らなかった。
壁には何に使ったか知らないフックが飛び出ている。壁が塗り直されているのは、落書きを消した為。
外へ出る。
暑い。
ぐるっと一周。
裏側から新西海橋が見えた。
さて帰ろうかなと引き返していたら男性がやって来た。すれ違った所で方向転換して後ろを付いて行く。人を入れて撮影出来た。
駐車場へ戻る。
↓
次に1号塔を見に行ってみる。
駐車場脇から茂みを抜けると目の前に現れる。
こちらは公開用に整備などされていない。そして鍵も掛かっていて中へは入れない。
一番最初に建てられた塔。雑というか、ガタガタというか。
段付きが有り、後からモルタル塗って誤魔化してる感じ。
↓1号塔
↓3号塔
綺麗さが全然違う。
つづく・・・
2016.03.04 (Fri) | Comments(0) | ドライブ > 長崎 | Edit | ▲