イタリア旅行 2015 -88「船で巡るチンクエ・テッレ」
駅から歩いてラ・スペツィア (La Spezia)港へ。
船でチンクエ・テッレ (Cinque Terre)を巡ります。
チケットを購入して列に並ぶ。
どんなに余裕を持ったスケジュールを組んでいても、結局は時間一杯ガツガツ動いてしまうのがいつもの私の旅。船上では流れる光景を眺めるしか出来ず。潮風を受けながらのんびりと、一番幸せを感じていた時かもしれない。
それまでリゾート地で寛ぐというのを全く理解できなかった自分。この時初めてそういう時間の使い方も有りかなと感じた。
今回私が乗船したのはGolfo dei Poeti 5 Terre [ www.navigazionegolfodeipoeti.it ]
ラ・スペツィアからチンクのモンテロッソを往復している便。観光船になるのか、水上バスになるのか、位置づけはよくわからない。とりあえず乗客は全員観光客。
チケットはリオマッジョーレ・マナローラまでが14ユーロで、ヴェルナッツァ・モンテロッソまでが18ユーロ。ポルトヴェネーレまでの場合はもと安いチケットがあるのかな?書いてないのでわからない。一日券なんてのもあり、平日と休日で値段が違う。下の画像を参考に。
今年の時刻表
オフシーズンは運行していない。来年になれば改正されるかもしれない。時刻表はリンク先のサイトで手に入るので最新のものを確認しておいたほうが良い。
[SCHEDULE AND RATES]を選ぶ。
[Departure]で乗船場所を選ぶ。
[Destination]で下船場所を選ぶ。
[TIMETABLES AND PRICES]をクリックするとpdfフィルがDL出来ます。
乗船開始です。
眺めの良いアッパーデッキへ。当然右側から埋まる。
私はバックパックを左側の席に置いて、中央通路に立つ。
出航
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この辺もリゾート地なんでしょうなあ。港にはヨットが沢山。山の斜面に建つ家は別荘でしょうなあ。
イタリア海軍の基地もあったりして軍艦が停まっている。
この辺に住んでる人とお友達になりたいわ。
そんな事を考えながら眺めていたら、最初の集落が見えてきた。
『ポルトヴェーネレ (Portovenere)』
ここへは電車が通っておらず、バスかこの船を利用して来るしか無い。
スケジュールを組んでいる時点で、ここへ寄る時間は無さそうだなと感じていたが、案の定行くことは出来なかった。
船から眺められただけでも満足です。
乗客の乗り降りが終わるとすぐに出発。
『サン・ピエトロ教会 (Chiesa di San Pietro)』
こういう岩礁の上に建ててしまうのは凄いと思うし、こういう光景に凄く惹かれる。。
暫く絶壁岩礁を眺めながらの航海。
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途中にポツンと家が建っていたり。
5村以外にも集落があったり。
突然船がエンジンを止めて船内アナウンス。途端に下のデッキにいる人達がどよめきだす。アッパーデッキではアナウンスがよく聞こえない。周りの人達と「何事だ?」と。誰かが何かに気が付いてアッパー側も騒然となり始めた。相変わらず何事か分からずキョロキョロしていたら、後にいたおばさんが私の肩を掴んで海の方を指差した。何かいるのかなと見てみるが分からない。おばちゃんにさらに遠くを指差され、暫く眺めてると何かが飛んだ。
船の横をイルカの群れが通過してたみたいだ。望遠レンズ付けてたのでそれなりに引き寄せて撮れてますけど、肉眼では「何か飛んだ」程度。
騒ぎも落ち着き運航再開。
チンクエ・テッレ最初の集落が見えてきた。
『リオマッジョーレ (Riomaggiore)』
整備された港などはなく、岩場に接岸して乗り降りする。
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次へ向けて出発。
チンクエ・テッレといえば、リオマッジョーレとマナローラを繋ぐ海沿いの道『愛の小道 (Via dell'Amore)』
2012年に起きた崖崩れで長いこと通行止めになっています。日本を経つ少し前に一部開通の情報が流れてきましたが、実際は今でも通行止め状態です。船の上から望遠で崖崩れ現場を撮影してみました。
揺れる船の上から望遠なのでぶれている。
次の集落が見えてきた。
『マナローラ (Manarola)』
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↓崖崩れの筋が何本も見える。
次の集落は『コルニリア (Corniglia)』
こちらは断崖の上にある集落で、船を着けられないので通過。
次に見えてきたは
『ヴェルナッツァ (Vernazza)』
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線路は海沿いに敷かれているが、殆どがトンネルなので車窓からの眺めが良いというわけでもない。
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最後の集落で、船の終点。
『モンテロッソ・アル・マーレ (Monterosso al Mare)』
海の色が綺麗。
こちらは港が整備されている。ただし、ご覧のような橋で乗り降りするので、スーツケースを持ったまま移動手段として利用するのは厳しいと思う。
つづく・・・
2015.12.25 (Fri) | Comments(0) | トラベル > イタリア | Edit | ▲