イタリア旅行 2015 -87「ピサからチンクエ・テッレへ」
旅程12日目:5月5日
コストパフォーマンス以外は色々と残念で心残りのあるピサ。宿の窓から見える白い空に、朝から次の目的地へ移動することにした。
ピサ中央駅 (Pisa Centrale)にて次の乗換駅ラ・スペツィア (La Spezia)までのチケット(7.2ユーロ)を購入して列車の到着を待つ。
タイトルになってる通り、次の目的地はチンクエ・テッレ。
「チンクエ・テッレ (Cinque Terre)」
日本ではまだ少しマイナーなスポットのようだから、少し解説を載せておこう。
クルマ好きな人なら“チンク”と言われると連想する車があると思う。チンクエチェントことFIAT 500。つまり、“チンク (cinque)”とはイタリア語で5。そして“テッレ (terre)”は村を意味する。
つまり「チンクエ・テッレ=5つの村」
イタリア北西部ラ・スペツィア (La Spezia)の地中海に面した5つの集落。
北から順に
・モンテロッソ・アル・マーレ (Monterosso al Mare)
・ヴェルナッツァ (Vernazza)
・コルニリア (Corniglia)
・マナローラ (Manarola)
・リオマッジョーレ (Riomaggiore)
の総称であり、そのさらに南にあたるポルトヴェーネレ (Portovenere)とその辺の島まで含めて世界遺産に登録されている。
こういう海沿いの岸壁に家が密集する光景は、南イタリア(アマルフィなど)へ行かないと見れないとばかり思っていた。ある日目にした1枚の写真に衝撃を受け、調べてみるとイタリア北西部で撮影されたものであるとわかり、その場で次回の訪問リストに加えたのである。
フィレンツェからチンクエ・テッレへ向かう場合、フィレンツェSMN駅からローカル線に乗り、ピサ中央駅で乗り換えてラ・スペツィア駅へ。そこでさらに乗り換えて各村の駅で下車という。どっちにしろピサへは来なければいけないのだ。
フィレンツェから寄り道無しで、乗り継ぎが上手く行ったとして時間はどれくらいかかるのかは分からない。ピサからラ・スペツィア駅へは50分位で到着です。
ホームへ出て周囲を見渡すと、山の中腹にまで家が建っている光景にワクワクしてくる。
まずはインフォメーションへ寄り、チンクエテッレカードを購入する。
私が購入したのは「チンクエテッレ・カード・トレイン」2日券(23ユーロ)。
これがあれば、ラ・スペツィアと5村を挟んでレヴァントまでの区間で電車が乗り放題になる。そして各村を繋ぐ有料のトレッキングコースにも入れ、さらには村の中で飛んでいるFreeWi-Fiにも接続可能となる。
各村間の移動にかかる電車代、各トレッキングコースの通行料が幾らなのか分からないので、2日券23ユーロ以上の利用をしたのかは不明である。だいたい、電車なんてチケット無くてもばれないよ。車内は人が多くて検札なんて出来る状態にない。トレッキングコースは9時過ぎ頃や17時頃通ったらゲートの小屋に誰もいなかったし。・・・そんな事言わずに買いましょう。
ラ・スペツィアから、最初の集落であるリオマッジョーレまでは10分もかからない。そこから各集落への移動は5分もかからない。昼間ともなれば、通路はもちろん、扉付近まで人で埋まるほど乗客が多いのに、各村をつないでいる電車は昼間でも1時間に一本である。
カードを購入して電車の時間を調べると待ち時間の長いこと。
各集落へは電車以外にも船で行くことが出来る。インフォメーションで並んでいる時に、前にいた老夫婦が船着場の説明を受けていたのを盗み聞き。そしてテーブルには船の時刻表も貼ってある。駅から港まで歩いて移動しても十分間に合う時間。駅で電車を待つよりと思い、船で移動することにした。
宿のチェックインまでかなり時間が有り、坂道だらけとの情報がある集落をスーツケース持って行くのは大変だと思い、ラ・スペツィア駅の手荷物預りへ置いて行くことにした。これは大失敗絶対利用しないほうが良い。引き取りに行った時、生まれて初めて心の底から"Fxxk U!"と叫んで壁に蹴りを入れた。止められなかったら暴行事件を起こしていたかもしれないくらいムカついた。絶対利用しないほうが良い。後で書く(かもしれない)。どうしても荷物を預けたいのならヴェルナッツァの駅でも預かってもらえる。他の駅は確認していないのでわからない。
ラ・スペツィア駅を出て左手へ。港まではずっと緩やかな下り坂なので歩きでも楽だ。通りは観光客相手のようなお店が並んでいる。キョロキョロしながら、途中ATMでキャッシングをして、港まで30分もかからない。
港へ出ると、船着場に人が沢山並んでいたのですぐにわかった。
"Golfo dei Poeti 5 Terre"というフェリーサービスで集落を巡ります。
つづく・・・
2015.12.24 (Thu) | Comments(0) | トラベル > イタリア | Edit | ▲