イタリア旅行 2015 -77「ランボルギーニ本社工場見学」
ランボルギーニのファクトリーツアー。10時の予約に対し9時過ぎに到着。時間までBULL BARで過ごすように言われ移動する。
本社の道を挟んだ向かいに「Bull Bar Club」[ bullbarclub.com ]
いつ出来たのか。昔はバス停付近の交差点に一軒BARがあっただけで、時間潰しといえばそこだった。観光客はみんなこっちに流れるだろうな。
Test Driveと書いてあるのでわかると思いますが、ランボルギーニの試乗ができます。今回は免許証を用意していなかったので乗れません。
エキゾースト音がして振り返る・・・SV!?
カメラ間に合わず。
表に飛び出てズーム!望遠レンズではないので届かず。
完成車両が裏門から一般道に出てテスト走行を行っている。
かなりアグレッシブなアクセルの入れ方で走っている。
新車は暫く慣らし運転、なんて言っている人が見たら即倒するレベルの走り。
というより、この道制限速度は何キロ?
左へ出て約30分程で右から帰ってくる。
動画で撮れば良かったかな。結局ミュージアムのオープン時間までこの門にいた。
時間になったところでミュージアムへ。
受付と支払い。
料金はミュージアム見学だけなら13ユーロ。ガイドツアー付が20ユーロ。工場見学までするのは40ユーロ。
この時、客の中に東洋人は私一人。日本から予約が入っているのを知っている受付の方。私を見るなり「予約入れてる?」
入れてるさ。受付の方が手に持っている用紙は一枚。
俺一人?「あなた一人よ。」
これは個人ツアーだなウヒヒヒ、、、
「準備が出来たら呼びに行くから館内を見学してて」
ということで見学を開始。
10分程して呼びに来た案内係の可愛いお姉さんにデレデレしながら着いて行く。
私一人のつもりだったが、気が付けば10人程のグループになっていた。枠が空いていれば当日申し込みでも入れるらしい。可愛いお姉さん独占出来ないのか。
私が申し込んだのは英語グループ。人数が少なかったのでイタリア語グループも一緒に回ることになった。
工場内は撮影禁止。手荷物は何一つ持って入ることは出来ません。全てロッカーへ入れる。バックパックの入るロッカーが無く、無理矢理詰め込もうとしてたら私だけ別の場所へ。
ミュージアム脇の裏口へ行くような扉を抜けると目の前はランボルギーニファクトリー!
まず目に入ったのは、壁際に座り込んでタバコを吸っている多くの従業員達。隣りにいた若い兄ちゃんと「ナニコレ、サボってんの?」とか話をしていたら、案内係のお姉さんはこの会話をしっかりと聞いていたようで、後に工場内での説明の途中に「交代で休憩を取ります。あれはサボっているわけではありません!」と私達二人の方向を向いて強調。日本だったら、見た目が悪いとかいう理由で見えない場所に休憩所を移動しそうな感じ。
次に目に入ってくるのは沢山並んでいるランボルギーニ車両。完成車両が並んでいるようで何か様子が違う。書類やらテープやらがボディーに沢山貼られている。手直し車両かな?とよく見ると、整備のために世界中から戻ってきた車両だ。カスタマイズされた車両も多く、今思えば工場より見応えがあったなと。
工場の建物内へ入る。
通路から手前側にアヴェンタドール (Aventador)、奥にウラカン (Huracán)のライン。ウラカンは一般的な自動車工場の機械ラインに乗った生産に対し、アヴェンタドールは人力ライン。ロボット代わりに人間、コンマ何秒削る生産方法といった感じはない(タイマーが表示されていて時間管理はされている)。
インパネ組み付けでは作業性を良くするためにフレームを横向けて組み付けている。運ばれてくる部品の箱にはVWのマークが入っている。エンジンを載せてガラスを嵌めて完成といった、見学するのはアッセンブルラインの一部。
見学通路からオーダーシートが見える場所に置いてあったので覗き込む。日本(神戸)からのオーダーが多いのに驚いた。あと一台ずつドイツ・フランス・アラブとなっていたかな。勝手に覗き込んでいる私に気が付き寄ってきたお姉さん。皆にも各車両の行先を説明してた。
エンジンを組み込むところを見せてあげようと、暫く動かず説明を続けていたけど、なかなか組み始めないので移動ということに。
移動して入ったのは、インパネやシートなどに使うレザーのカットや縫製を行う現場。工場内の部品などには一切手を触れないようにとの説明でしたけど、レザーのサンプルが沢山吊るしてあり「感触を試して!」と、唯一触る事のできるものが革。色により微妙に感触が違うように感じた。染色の関係だろうか。
レザーの切り抜きはレーザーで行っているが、カットする部分を指定するのは人間。切り抜く前の一枚の革はそれぞれ微妙に形が違う。さらにはそれ全部使えるのではなく、傷やムラなどを人の目でチェックして、その部分が使用範囲に入らないようレーザー光を当てながら使用部位をコンピューター画面に入力していく。パズルが苦手な人には出来ない仕事だなと思った。
カットした革は裏に糊を塗ったりミシンで縫製したり。アッセンブルラインで働くのは男だらけ、この部署は女性だらけ。
完成後の品質チェックも非常に厳しいものだなと。爪先でちょっと押したような感じの窪みですら“やりなおし”になってる。
ここでもオーダーシートを覗きこんだけど、やはり日本行きが多い。
イタリア語グループと一緒なので、英語での説明の後"Arolla"とイタリア語に切り替えての説明も行う。その間英語グループは“待ち”。その間は可愛い案内係のお姉さんを眺めて過ごす。一通り説明が終わると、必ず「何か質問は?」と聞いてくる。その回答も非常に丁寧で詳しい。エンジンやカーボンフレームの生産現場についての質問が出てた。イタリア語グループの質問内容は分かりません。
約一時間ほどの見学で喫煙従業員の間を抜けてミュージアムへ戻る。少し物足りないなと感じた。
写真が撮れなかったので頑張って文章を書いてみました。
続いてミュージアムの展示車両見学へ。
つづく・・・
2015.11.23 (Mon) | Comments(0) | トラベル > イタリア | Edit | ▲