阿蘇山噴火中(Mount Aso eruption)
阿蘇へ行ってまいりました。
既に全国規模のニュースとなり報じられているので、ご存じの方も多いかと思いますが、11月末に阿蘇山(中岳第一火口)が噴火して、現在も活動継続中です。
私が福岡を出発したのは11月30日の夜。中岳火口を見渡せる草千里展望所へ到着したのが、日付の変わった12月1日0時頃。こんな状況でした。
立入規制がかかっているのは、火口から1kmの範囲で、ロープウェイ乗り場のある山上広場まで近付くことが可能になっています。画像で山の中腹右手に光の 写っている場所がロープウェイの駅のある場所です。規制がかかっていない場所とはいえ、この光景を目にして、そこまで行く勇気など出てきません。草千里からの撮影です。
国道57号線から登山道赤水線へ入るとこの表示。
阿蘇へは何度も通っていますが、初めて見る。
車で登山道を登っている時、目の前を走っていたのは赤色灯を点けサイレンを鳴らしている救急車。中岳が見え火口から吹き出す噴煙に「これか!」と思った瞬間に吹き上げるマグマ。さすがの私でもビビる。
救急車は、噴火の様子を観ようと無理して出てきたご年配の方を乗せて引き返して行きました。規制を無視して立ち入った人が倒れたのか、ガスが流れてきて誰か倒れたのかと、色々考えながら後ろを走っていた私の心配は無駄なものだったようだ。そんな事を考えていて、火口が見えた瞬間にマグマが吹き出せば、誰もが小便ちびる。
草千里展望所に到着してまず撮影したのが夜景という。
月が出ていたので一緒に撮影しようと思ったのだが、カメラをセットしている間に雲の中へ入ってしまった。
展望所にはプロを含めカメラをセットしている人が沢山いたので、そういう群れに入るのが嫌いな私は草千里へ。烏帽子岳への登山道途中にカメラをセットしました。
火山の噴火撮影なんて初めてのこと。どういう設定で撮影するのだ?と。噴火だけを撮影しても面白く無いので、星景写真になるようにしたいと試行錯誤。月でも出ていればもっとイメージ通りの絵に仕上げることが出来たのだろうけどな。
常にマグマが噴き出しているのではなく、一時間に数回。その瞬間をひたすら待ち続けるのである。待ちながら星を眺めていると、流れ星がよく出現する。よくある話、シャッターを開いている時に星は流れてくれない。。。
望遠で引き寄せてみる。この噴火は「ストロンボリ式噴火(Strombolian eruption)」という噴火形態らしいです。
マグマを吹き上げると、その後噴煙も空高く舞い上がる。
眺めていると気持ちも落ち着いてきて、もっと近くから眺めたくなる。この場所にいても同じ構図ばかりになるなと思ったのも有り、山上広場まで移動した。
火口まで近いだけあって、望遠で眺めているのとは迫力が違い、その音までも聞こえてくる。
写真だと火柱が上がっているようにみえますが、実際は液体状のマグマが噴き出してきています。また、比較対象物がないのでスケール感も伝わらないでしょうが、かなりの高さまで吹き上がっています。数十とは言わない、百メートル以上飛んでいるのではないでしょうか。
この日は風向きが良かったのか、噴煙は全て眺めている場所とは反対方向に流れていたのでじっくり観察ができた。
結局、夜が明けるまでずっと眺めてた。
到着してから夜が明けるまで、コンデジで撮影したインターバル動画はYouTubeにアップしてあります。
am0時から6時くらいまで撮影したものですが、バッテリー交換や移動→再設定の時間を省くと、撮影そのものは実質5時間位かな?動画になると、たったの20秒という少し物足りなさを感じる。
夜間の撮影は高感度設定で撮影しているのでそれなりに写っていますが、肉眼ではマグマくらいしか見えていなかった。夜が明けるに従い噴煙も自分の目で確認できるようになって来た。
夜が明けるに従い、マグマの噴出は落ち着き
山上広場で撮影していたら噴煙も落ち着き始めたという。
山上広場から撮影した噴煙の様子も動画撮影してYouTubeへアップしています。
この日の天気予報は昼から雨。朝一こそピーカン青空だったものの、日が昇るに連れ次第に雲が広がり始める。噴煙が落ち着き始めていたのも有り、撮影をやめて山を南へ降りた。
最後に、今回の阿蘇山噴火により、観光客の減少が報告されています。事実、私が撮影していた日も、平常時の休日に比べて観光客の数はとても少なかったです(一方、カメラマンはかつてない程多数いた)。私の見て回った感じ、立入り規制により火口見学が出来ない以外は、どの場所もいつも通りの光景でした。
2014.12.03 (Wed) | Comments(0) | ドライブ > 熊本・阿蘇 | Edit | ▲