角島の夜明け
「しおかぜの里角島」から、東の空が明るくなり始めたのを確認して本日の行動開始。
「海士ヶ瀬公園」へ移動。
昨夜、月明かりのお陰で満足行く写真が撮れていたので、撮影意欲は沸かず眺めるだけのつもりでカメラを持たず車を降りた。展望所へ行くと目の前に月が・・・カメラを取りに車へ戻る。
この時間帯はフイルムのほうが良い色が出ているのではないかな。ポジ見ながら、その色を参考にRAW現像したら良かったろうけど、まだ取りに行ってない。
月が海にテカテカと反射してますな。展望所にベンチが欲しいと思った。
感度を上げて波を止める。フイルムじゃ無理ですな。
島に戻り「コバルトビーチ」へ。
月が沈み、背後から陽が昇る。
写真を撮っていたら背後から男性に声を掛けられる。
「ここより綺麗な場所知りませんか?」
大量の海藻が砂浜に打ち上げられている目の前の光景が、想像していたものとは違ってがっかりしていた所だったらしい。隣の海水浴場を教えてみたけど、既に見に行っていて、同じく海藻だらけで汚かったらしい。海水浴シーズンなら綺麗にしているのだろうけど、シーズンが終了したから掃除をしてなくて汚いのでは?
会話は続く。
「あ、俺、浜松から来たんですよ。原付で。
ここの海が見たくて。
3日かかりましたよ。」
えぇ!って、バイクのナンバープレート見たら本当に浜松町(静岡県)になってるし。
「そんな遠くから見に来るの自分くらいでしょうね。」と言うから、『あ、東京から来た人を知ってる・・・。車だけど。』
撮影の為、別れる。がっかりオーラの漂う後ろ姿を眺めながら・・・
「角島大浜海水浴場・キャンプ場」から角島灯台。
キャンプ場内には映画「四日間の奇蹟」のロケセットが残っている。
本物の教会ではありません。逆光だったので後から来ることにした。
ふら~っと島を一周して「しおかぜの里角島」へ戻ったら、先程の彼が居た。
声をかけたら、もう次の場所へ移動しようとしていた。砂浜もだけど海の色も残念でならないといった感じだ。砂浜はしょうがないとして、この時間(朝6時頃)だと海の色は出ないよ。日光を浴びないと色は出ないから、日が昇るまで待つべき。ベストは昼前後で、最低でも10時位までは待った方が良いとアドバイス。
これから折り返しで、今日はどこかで温泉に入って鳥取砂丘まで移動する予定にしているらしく、時間を気にしていたけど、せっかく来たのだから8時まで残ってみるということに。
「さっき浜松から3日と言ったけど、日記見たら5日かかってました!」
「原付なんで100kmくらい走ったら給油。スタンドのない場所が怖い。」
「原付なんで30km/hしか出せないのがストレス。せめて周りの流れ位で走りたい。」
「地図はなくて道路標識が頼り。分からなくなったらコンビニか誰かに聞いてここまで。」
「長門の人が角島を知らなかった。」
「岡山からが辛かった。」
これは経験者ならわかるが、自分も“静岡→福岡”は大阪を抜けてからが辛かった。
本当は福岡まで行く予定にしていたけど、絶対外せない予定が入っている日までに戻るには時間が足らないということで、角島までということにしたらしい。
雲一つ無いパキパキ快晴。条件は最高。ある程度日が昇ったところで海を見に行く。
「朝と色が全然違う!これがベストですか?」
違うね・・・
海の色だけなら、ここより橋付近の方が綺麗に見えるけどね。
太平洋側で生活している人にとって、日本海側の海の色は魅力的なんだそうだ。沖縄まで行くと水色に近くなり、この緑がかった色とは魅力がまた違ってくるらしい。砂浜の色も地元が黄土色に対し、こちらは白色で違うらしい。自分の中で静岡の砂浜は黒いイメージなんだけどね。
鞄からビニール袋を取り出し「ちょっと砂をパクってきます!」だって(笑)
その後、なんだかんだと10時前まで話し込んでた。
自分も撮影がしたくなったのでお別れ。
無事に浜松まで戻れたのだろうか。
つづく・・・
2011.09.27 (Tue) | Comments(0) | ドライブ > 山口・角島 | Edit | ▲