びっくり北京ツアー旅行 - part 1
先日行ってきた北京旅行に関するエントリーです。
ドライブカテゴリーというのもおかしい気がします。他にカテゴリーがないので、今後徒歩だろうがヒッチハイクだろうが、旅行関係の話題はすべてこのカテゴリーに入れる事にします。
うちのブログは中国国内からもアクセス可能な様ですので、(そういえばtwitterには中国からアクセスできませんでした。)、最初は精一杯感情を抑えた内容で、いつものドライブカテゴリーの様な内容で文章を書いていたのですが、どうにもこうにも衝撃度がMAXに達しつつあるので書きなおします。
日本の大手旅行会社による北京旅行。
それは、いわゆる「激安ツアー」と言われるものだったようです。
今回私達が利用したツアーの費用は大人一人39,800円くらい。
会社名までは書きませんが、誰もが知っていそうな大手には、どこも似た様なツアーが存在します。実際、行きも帰りも他の会社の同じツアー客と一緒だったし、訪問先でも同じツアー客を何度も見かけたりしました。
私は“旅のお供”ということで、ツアー選択から申し込みまでノータッチなうえ、費用は一円も出してません。
福岡からは、個人であっても東京へ行くより韓国へ行く方が費用がかからなかったりします。また、冬の北京は観光オフシーズン。物価の差や最近の為替事情など・・・
そういった事が頭にあったので、特に「激安ツアー」という意識はなく、その辺が今の相場なんだろうと下調べなども全くしませんでした。
さて実際に旅へ出てみると・・・・
リストアップされていた観光スポットへはきちんと寄りました。観光に関しても全く不満が無かったとは言いませんが、これは後日別エントリーで掲載します。
このツアーは何かにつけてショッピングが多い。このショッピングが無ければ、もう一・二箇所は観光スポットを巡ることが出来たのではなかろうかと思います。
お土産の事とかあるだろうから、ショッピングが組み込まれる事に不満は無い。ただ、寄るのが全てボッタクリ店。日本人の感覚からすればボッタクリという程高くはないのかもしれない。それはあくまでも日本市場における相場で考えるとだ。そこがあいつ等の狙いでもある。団体さんのほとんどはその事に気が付かず買い物をしている。
おい、ここは中国だぞ!
こういう店でなければ同じものが1/3くらいの価格で売っているはずだ。自分はその事に気が付いたので買い物をする気にならなかった。
店舗の場所をマッピングして公開してやろうと思い、携帯電話でGPS取得しようとしたが不可能だった。携帯電話のGPS機能は日本国内のみでしか使えないのかな。車窓風景の記憶と、バス内で撮影していたビデオ映像を解析して位置を特定した。キャプチャして矢印書き込みたいですが、著作権の問題から止めておきます。地図中心にある建物と思ってください。掲載している建物周辺にはバスが何台もとまっています。それだけツアー客から金を巻き上げているということです。
Google Map 《北京激安ツアーの無理矢理ショッピング店マップ》
地図と航空写真では位置がずれるようです。航空写真を選択した場合の位置が正確な位置です。
■翡翠の専門店
中華民族園、南ゲート横
日本では数百~数千円で売っているようなものが数千~数万で売っています。
翡翠なんて興味が全く無かったので、軽く中を見ただけですぐに外へ出て中国の車を観察。
■総合民芸品店
この辺で早くもツアーの嫌らしさを感じ始めた。
玄関を入るとまずは博物館とやらになっている。政府認定だとか言ってたような。嘘っぽいです。本当だとしてもここは中国だ。
玄関入って右と左に分かれ、石の彫刻等民芸品が展示されている。左右に分かれているのは、団体到着が被った時、同時に対応出来るようにする為だと思う。撮影しようとしたら、撮影禁止だと突っ込まれた。
展示品が国宝級でどうのこうのと説明を受ける。確かに彫刻が緻密で凄いとは思った。作品を完成させるまでにかかった年数をやたらと強調する。だが興味ない。
奥の部屋に通され、またしても石の説明。
「日本だと全部で○○○万円くらいはするけど、ここなら○○万円で購入できます。」
「日本と中国では市場価格が違うのでこの値段が可能です。」
「以前購入していただいた日本人のサインもあります。」と住所と名前が書いてあるバインダーの様な物をみせられる(子供騙し)
「セット購入してくれればこの展示棚(彫刻の入った鏡張りコレクションケースの様な物)もお付けします。日本だと棚だけで数十万するでしょうが、3万円で。」
聞いてて後ろから飛び蹴り入れたくなった。本当に足が出そうだったので、一人部屋を出る。暫くして戻ると、同じ様に呆れている人達が離れた所でバカにしていた。
こんなもの、誰も買うわけが無いです。説明が終った後、建物地下へ誘導されるとお土産売り場になっていた。プライスはやはりボッタクリ。それでもみんな買っちゃうわけですよ。こういう人が居るから、こういう商売も成り立つわけで。
買う気は無いけど、待ち時間暇なので適当なコーナーでボケっとしていたら、店員が寄って来て紹興酒を売りつけようとする。素直に言ってやった「日本で買うより高いぞ」と。実際はどうだか知らないけど、(笑)
店員「それじゃ、3本買えば1本サービスします」
私「それでも高すぎだろ。」
店員「日本と中国では市場が違いますから」
市場が違うから日本より安いと上の階でオヤジが説明していたのはなんだったのか。
私「あのなー、インターネットを使えば日本からこれよりはるか安い値段で買えるぞ。」
店員がどんなリアクションを返してくるかと思えば「じゃあこちらでどうですか?」
聞かなかったことにしてやがる。
そんなやり取りをしていたら集合時間。外に出ようとしたらピッタリ後ろを付いて来て「じゃあ幾らなら安い?」と必死です。
うざいので「俺酒飲めないからタダでもいらない」と振切って外に出る。
■画廊
天壇公園敷地内にある画廊。回廊みたいな廊下の途中に裏へ抜けるような扉があり(この時点で既に胡散臭いわけだが)、そこから外へ出て画廊へ。
“運が良ければ”(←ここポイント)ラストエンペラーで有名な愛新覚羅 溥儀の従兄弟だか子孫だかの兆基という人物がいて、目の前で字を書いてくれると言う話だ。(豆知識:溥儀には子供がいませんでした。)
正直、溥儀本人ですら興味ねえのに、子孫がなんだと思ってましたけど(笑)
普通ならこれは信じるでしょうね。だって、世界遺産の敷地建物内にある画廊ですよ。でもここは中国ですよ。
実際中に入ってみると、運が良いどころか子孫役!?が団体到着を待っていました(笑)
建物内の撮影は禁止でしたが、このおっさんの撮影はOKらしい。検索して他の人がアップしている写真を見ると、周りのスタッフだけは同一人物ですが、字を書いているおっさんは何名か存在するみたいですね(笑)
目の前で実演する書道は、それなりに上手いのかなと思いました。でも習字やっている人ならあの程度書けるのではないかな。そして水墨画で海老を書く。それをウン万円でお売りしますだってさ。俺からしてみれば「かっぱえびせん」のほうがよっぽど魅力的。買っている人いたけど、書いたものを渡されるのではなく、箱詰めされた掛け軸を横から出してきて、同じものでしょ?と確認して売りつけていた。
美術品なんて購入者が納得していれば値段はいくらでも良いのだろうけど、売り方が気に入らない。
■中国茶専門店
個室に入り、目の前でお茶の入れ方を実演&試飲。それが終ると部屋の外からドカー!と店員がなだれ込み、お茶を売りつける。最後に部屋を出る時、「あんたらもこんな値段でお茶買っているのか?」と言ってやたら、無視された・・・
■レストラン
二日目昼食
七宝焼き工房の作業場を抜けて中に入ると、一階がおみやげ売り場で二階がレストラン。とにかく広い店で、ここには日本人以外の欧米人などの観光客も沢山いた。お土産プライスは中国市場価格というわけでもなさそうだが、ボッタクリとも思わない。値段交渉も可能だったし、お土産を買うならここだったかなと、今になって思う。だが、土産はボッタクリ店で買わせるためか、集合時間が早い。品定めをしている最中に出発時刻。結局何も買えなかった。
三日目昼食
市街地ホテルレストランの団体個室にて食事。位置が特定できず。胡同から少し行った所だった。
食事が一段落した頃、各席におちょこのような物が配られる。食事の時に出てたのと全く同じジャスミンティーが、これで飲めば味が変わるという説明。陶器ではなく石を掘って作ったもので、石に含まれる成分がお茶にしみ出して味が変わるという。また、その成分がいろんな病気に効果があって・・・・もうどういう事か分かった。案の定最後に、この石堀のおちょこと急須セットを買わないかと言ってきた。日本円で12,000円。
これはそれまで料理やお茶を運んで来ていたレストランの店員がだぞ!
だーれも興味を示さないので店員が必死になる。中国店員の定番、興味を示してくれない時は値下げかオマケをサービス。それでも興味を示す人はいない。どこからか同じ石製の湯呑みを出してきて「これならどう?」。相変わらず興味を示す人はいない。どちらかというと物売り根性に呆れてる。結局大幅値下げ(半額以下に落ちてました)で湯呑みを買っている人と、急須のみを買っている人がいました。
急須を買った人というのがうちのお連れさんなんだけど「日本でも急須の価格はこれ位するし、中国っぽい彫刻なんで、急須としてではなく飾り物にするため」ということだ。日本の価格より安くないと買うなって。ここは中国だぞ。
食事の度に酒とデザートの注文伺いが来る。もちろん別料金。
杏仁豆腐が20元らしいです。日本のレストランならば、妥当な価格。でもここは中国だよ。よって誰も頼まない。
最終日のディナーのみ飲み放題付ということで、みんなビールを飲んでいた。
■漢方薬専門店
北京同仁堂
中国漢方老舗ブランドであり、日本にも店がある同仁堂の北京店と思いそうですが、調べてみると別物のようです。紛らわしいですが、ここは中国です。やはり日本人観光客向け。
十数人入る講義室に通される。私は完全に疑ってますから「席は前の中心から詰めて座ってください」と言われているのを無視して端の最後列に直行。胡散臭いおばさんの講義が始まると同時に、腕を組んで踏ん反り返って睡眠開始(笑)
眠りが浅かったので音声は聞こえてました。五臓六腑がどうとか。海老と酒を一緒に摂取すると体に悪いとか。腕の脈を測ると、どの内臓が弱っているのか分かるとか。説明が終わった後、白衣を来た人達が部屋の外からどっと流れ込む。教授と紹介されたじじいとその通訳がペアになり、無料で脈を測って診断した上、薬を進めてくる。ツアー客人数分のペアが部屋に入ってくるわけだから、中は凄い事に。私の所にも寄ってきたが、無言で手を振って追い返した。後で他のツアー客達が話をしていたが、それらの内容をまとめると、全員に同じような内容の説明をしていたようです。脈を取らなくても同じ説明をするのでしょう。
写真を撮ったら撮影禁止だと怒られた。
漢方薬は一ヶ月分10,500円を年単位購入勧めらてくるらしい。確かに漢方薬は続けて飲むものだと思いますけど。あまりのアホらしさに部屋から出ている間、うちのお連れさんが一年分買っちゃったみたいなんですけど・・・
■シルク専門店
スケジュールには入っていなかったが、夕食までには時間が少し早いということで急遽寄る事になったらしい。だったら景山公園から故宮博物館を見下ろしたかった。
店に入る気すら完全に無くなっていたので、バスからも降りなかった。でも待ち時間暇なので、表通りを勝手に散策。
シルクといってもあの肌触りの良い生地ではなく、よく玄関とかに敷いてあるマットの様なものの工場。上の階には布団とかマフラーとかあったらしい。一階の玄関入口で店員(?)が座り込んでタバコをプカプカやらかしていたが、日本ではありえない光景だ。
上記箇所全てにおいて共通しているのは、値下げ交渉には基本的に応じない。いらないと言うと値を下げ始める。立ち去ろうとすると半額まで落ちる。さらには「三個買うと一個サービス」、「五個買うと一個サービス」とオマケで誤魔化す。買うまで横に張り付く。
極め付けが、日本人ツアー客しか来ない(食事処を除く)。
つづく、、、
2009.12.08 (Tue) | Comments(1) | トラベル > 北京 | Edit | ▲